年間で最も台風が生まれる時期は8月で、平均で5.7個発生しています。
とはいえ、9月もまだまだ台風シーズンの真っ只中で、9月8日に最接近した台風13号は、千葉県で冠水、茨城県や福島県で大雨災害の危険を及ぼしました。
台風による被害や影響を受けやすい日本ですので、早めに台風の進路を確認して、災害対策を万全に身を守るように務めたいですね。
それには、「台風のたまご」と言われる台風が発生する前の状態(熱帯低気圧)をチェックすることが、より早い防災になると思います。
そこで、いち早く台風を確認出来るアメリカ米軍の台風警報センターと、リアルタイムの気象情報が確認できるヨーロッパWindyの情報をもとに、台風14号のたまごについて調査していきます。
また、日本にも影響を及ぼす可能性があるのか、台風に発達した場合、強さは大きさはどのくらいになるのかを、日本の気象庁情報をもとにチェックしていきたいと思います。

次の台風14号のたまごはいつ発生?米軍(アメリカ海軍)最新情報
世界で台風情報が最も早いと言われているのが、米軍(アメリカ海軍)の「JTWC(JOINT TYPHOON WARNING CENTER/合同台風警報センター)」です。
米軍(アメリカ海軍)JTWCでは、日本近海の台風だけでなく、世界各国の台風情報をいち早く確認することができます。また6時間おきに台風情報が更新されています。

日本の気象庁では基本的に熱帯低気圧の情報は発表さらないことが多く、台風になってから情報が公表されるので、JTWCの方がより早く台風にたまごを見つけることができます。
こちらでは台風のたまごになる段階から追っていくことができるので、大変便利です。
【図の見方】画像の下部分の左側から
- LOW(黄色の円〇):24時間以内に台風になる可能性は低い
- MIDIUM(オレンジの円〇):台風になる可能性は高いが、24時間以上かかる
- HIGH(赤色の円〇):24時間以内に、台風・熱帯低気圧になる可能性が高い
- SUB TORPICAL (水色の円〇):台風と熱帯低気圧の中間
- ↑(一番右側の赤矢印):台風もしくは熱帯低気圧


現地時間にプラス9時間すると、日本時間が分かります。
現地時間9月25日18:00(日本時間9月26日03:00)の時点で、TD13W(台風14号のたまご)と、黄色の円 92Wが発生しています。
昨日、HIGH(赤色の円〇)だった91Wは、発達してTD(熱帯低気圧・最大風速11m/s以上)に変わりました。位置はベトナム近海にいますので、日本には影響はないと予想します。
92Wは、LOW(黄色の円〇)ですので、「24時間以内に台風になる可能性は低い」という見解です。こちらは、もし発達して台風15号になった場合、進路により日本に影響を及ぼす可能性があるかもしれません。引き続き、追っていきたいと思います。

92Wとは、熱帯低気圧の番号で、西部北太平洋で92番目に発生した熱帯低気圧という意味です。
RMNTS | 温帯性低気圧・熱帯低気圧の痕跡/名残 |
TD | 温帯性低気圧・熱帯低気圧(最大風速11m/s以上) |
TS | 台風(最大風速17m/s=34ノット以上) |
TY | 強い台風(最大風速32m/s以上) |
STY | スーパー台風(最大風速67m/s以上) |
次の台風14号のたまご:ヨーロッパWindyの最新リアルタイム情報
チェコの企業が提供しているオンライン気象予報サービス「Windy (Windy.com) 」 の予報を見てみましょう。
データはヨーロッパで信頼されている「ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター」が使用されていて、リアルタイムの気象情報が確認できます。
こちらは風の動きを表しています。Windyでは、風の動きがアニメーションで表現されていて、数値で見るよりもリアリティがあり、天気情報を視覚的に確認できます。
9月26日06:00現在、日本の近くでは台風になりうる風の渦は見当たりません。
- 画面の右上にある「風」のアイコンをタップすると、雨の状況や気温、気圧の状態が見られます。
- 左下の矢印をタップすると、9日先までの予想を見ることができます。
- Windyで、画面をハリケーントラッカーに切り替えると、今、発生しているハリケーンの様子が確認できます。
こちらのWindyを使えば、何日か先のお出かけの予定が立てやすくなって便利ですよ。

Windyのいいところは、かなり先の台風の進路予想が見られるとこです!
Windyハリケーントラッカー
米軍(アメリカ海軍)JTWCで、TD 13Wが発生していましたので、Windyのハリケーントラッカーで見てみましょう。

熱帯低気圧13(TD 13W)は、ベトナムのダナン沖にいて、西に向かって移動する見込みです。

日本には影響はなさそうですね。
山梨県でのぶどう狩りのおすすめシーズンや、値段、食べ放題ができる農園をご紹介!台風が近づいていない時期を狙って、秋の行楽を楽しみたいですね。
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次の台風14号のたまご:日本気象庁の進路予想
天気を確認するのに、一番身近な日本の気象庁の最新情報を確認してみましょう。
通常は3時間おきに更新されますが、台風が日本の300km以内に接近した時には1時間おきに発表されます。
台風14号のたまご:進路予想・台風の強さ/大きさ

気象庁の天気図では、現在台風は発生していません。台風のたまごは発生していないと言えます。
台風13号(インニョン)が熱帯低気圧に変わってから、2週間以上経ちますが、日本に影響を及ぼす台風は発生しておらず、穏やかに過ごせています。

台風13号の名前「インニョン(Yun-yeung)」は、香港が提案した名前で、「カモの一種(オシドリ)」を意味します。また、香港で人気のある飲み物の名前でもあるそうです。
気象庁の実況天気図による台風の速度・日本への影響
2023年9月26日03時現在の実況天気図も見てみましょう。こちらの天気図では、低気圧や高気圧が時速何キロで移動しているのかが分かりやすく確認できます。

こちらの実況天気図でも、日本近海では台風のたまご(熱帯低気圧)は発生していません。
今日の天気:昼間は少し蒸し暑く感じそう
今日は全国的に雲の多いすっきりしない天気になる予想です。日本海側を中心に雨の降る可能性があります。一日の気温差が大きく、昼間は少し蒸し暑く感じる所が多くなりそうです。
https://weathernews.jp/より引用
秋の行楽に、旅行に、ホテル探しならココで見つけるのが便利です。
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2023年台風14号:名前の意味と由来
台風14号の名前は「コイヌ(Koinu)」と名付けらます。
日本が提案した名前で、「子犬」と「こいぬ座」を意味します。

台風14号には、ついに日本が提案した名前がつきますね。
台風には毎年の発生順につけられる号数のほかに、アジア名と呼ばれる呼名が割り当てられています。
ウェザーニュースより引用
この名前は、あらかじめ決まった140個のリストから順番に繰り返しつけられていて、リストは国際組織「台風委員会」によって管理されています。
銀河鉄道のような幻想的なスターリンク衛星が見えたと、SNSで話題となりました。次に見られるのはいつなのか、気になりましたので調査しました。
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台風のたまごとは?
「台風のたまご」とは、台風が発生する前の状態(熱帯低気圧)です。
では台風のたまごがどのようにして台風になるのでしょうか?
「台風のたまご」の始まり
台風のたまご(熱帯低気圧)は、赤道付近の暖かい海面で生まれます。赤道付近の海水は太陽の照りつける力が強く、海水がとても温かくなっています。温かい海水から上がる蒸気が空気中で冷えて雲となり、これが強力な上昇気流を生むきっかけとなります。
この上昇気流は、空中で回転を始め、これが「台風のたまご」の第一歩となります。この段階ではまだ弱い風しか吹いていませんが、条件が整えば次の段階へと進化します。

台風のたまごとは、これから台風に成長する可能性のある大きな雲の塊のこと
です。
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「台風の目」
「台風のたまご」が育ち始めると、その中心部に「台風の目」と呼ばれる部分が形成されます。
この「目」は、外側の暴風とは対照的に、静かで晴れた場所です。これは、強い上昇気流が外側へと放出されることで、中心部が安定するためです。
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「台風の目」の周りの雲が急速に発達することで、風の速度も上昇。ここまでくると、台風の威力も強まってきます。
「台風の目」が出来てから更に発達していくと、熱帯低気圧はついに「台風」としての条件を満たすこととなります。この時点までくると、非常に強い風と豪雨をもたらし、その進む先々で大きな影響を及ぼすこととなります。
台風のたまごが成長する条件
- 海水温が26度以上の暖かい海上
- 大きく育つには数日から1週間ほどの時間が必要
台風のたまごの情報を知ることで、ある程度未来の台風を予測することができます。

米軍(アメリカ海軍)のJTWCは、一般の人も見ることができるので、私のような素人でも台風が来ないか早めに確認することができます。旅行の計画を立てる時などに便利ですよ!
まとめ
気象庁の最新情報と、アメリカ米軍の台風警報センター(JTWC)の情報をもとに、台風14号のたまごについて、まとめました。
2023年9月26日06時の情報では↓
- 米軍(アメリカ海軍)JTWCでは、台風14号のたまごがベトナム沖で発生しています。
- Windyのハリケントラッカーでは、ベトナムで熱帯低気圧が発生しているのが確認できます。日本の近海にハリケーンは見当たりません。
- 日本の気象庁天気図では「現在、台風情報はありません」となっていて、台風のたまご(熱帯低気圧)も発生していません。
全ての台風のたまごが台風になるわけではありません。気象条件によっては、そのまま消えてしまうこともあります。
しかし台風のたまごが観測された場合、それが台風に発展する可能性があるという注意を持つことができます。そうすれば、早めに台風への備えをすることも可能になると言うことです!
みなさんもテレビの天気予報やスマホの気象情報アプリ、世界で台風情報が最も早いと言われている米軍のJTWCで「台風のたまご」が発生しているのか、これからの台風情報についてチェックしてみてください。
台風への備えは、早め早めが肝心ですから!

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