夏休みに入り、海のレジャーの計画を立てている方も多いのではないでしょうか。ですが、本格的な暑さとともにやってくるのは台風シーズン、大雨情報に注意して夏のレジャーを楽しみたいですね。
台湾付近を通過した台風5号(トクスリ)は、沖縄に大雨を降らし、先島諸島周辺の海上は大しけの状態が続きました。また非常に強い勢力の台風6号は、長期間にわたり沖縄地方・九州地方に影響を及ぼしました。
台風による被害や影響を受けやすい日本ですので、早めに台風の進路を確認して災害対策を万全にして、身を守るように心がけたいです。
それには、「台風のたまご」と言われる台風が発生する前の状態(熱帯低気圧)をチェックすることが、より早い防災になると思います。
そこで気象庁の最新情報と、いち早く台風の発生を確認出来るアメリカ米軍の台風警報センターの情報をもとに、台風6号のたまごについて調査していきます。
この記事の情報が、安全に過ごせるためのお役に立てれば嬉しいです。
2023年台風6号のたまご:気象庁の最新速報
天気を確認するのに、一番身近な日本の気象庁の最新情報を確認してみましょう。
通常は3時間おきに更新されますが、台風が日本の300km以内に接近した時には1時間おきに発表されます。
「台風6号(カーヌン)」の進路予想・台風の強さ
2023年8月10日、台風6号(カーヌン)は朝鮮半島に上陸して、北西に進んでいます。
中心気圧970hPaの台風6号(カーヌン)は、8月11日朝鮮半島で熱帯低気圧に変わりました。
「カーヌン(Khanun)とはタイが名付けた138番目の台風名で、パラミツ・果物の名前の意味です。
気象庁の実況天気図による台風の速度・天気予報
2023年8月11日03時の実況天気図も見てみましょう。こちらの天気図では、低気圧や高気圧が時速何キロで移動しているのかが分かりやすく確認できます。
こちらの実況天気図でも、台風6号(カーヌン)は熱帯低気圧に代わり、朝鮮半島を北西に進んでいるのが確認できます。
熱帯低気圧に変わった台風6号は、時速20kmで進んでいて、この後消滅する見通しです。
台風7号も発生して日本列島に接近してきているので、続けて影響が出てくると被害が拡大しそうです。引き続き、最新の台風情報を確認してください。
2023年台風6号のたまご:米軍(アメリカ)進路予想
世界で台風情報が最も早いと言われているのが、米軍(アメリカ海軍)の「JTWC(JOINT TYPHOON WARNING CENTER/合同台風警報センター)」です。
米軍(アメリカ海軍)JTWCでは、日本近海の台風だけでなく、アジア太平洋地域の台風情報をいち早く提供しています。また6時間おきに台風情報が更新されています。
こちらでは、JTWC(米軍合同台風警報センター)で発表された台風情報を確認してみましょう。
図の見方ですが、左側から
- LOW(黄色の円〇):24時間以内に台風になる可能性は低い
- MIDIUM(オレンジの円〇):台風になる可能性は高いが24時間以上かかる
- HIGH(赤色の円〇):24時間以内に台風・熱帯低気圧になる可能性が高い
- SUB TORPICAL (水色の円〇):台風と熱帯低気圧の中間
- ↑(一番右側の赤矢印):台風もしくは熱帯低気圧
現地時間にプラス9時間すると、日本時間が分かります。
現地時間8月10日21:00(日本時間8月11日午前6時)の時点で、赤い矢印で指し示されたTD06W”KHANUN”(台風6号カーヌン)が確認できます。TS:台風から→TD:温帯性低気圧・熱帯低気圧に変わりました。
現在、日本近海では“TY07W LAN”(台風7号ラン)が確認でき、お盆の3連休後に関東に上陸する恐れが出てきました。
- TD:温帯性低気圧・熱帯低気圧(最大風速11m/s以上)
- TS:台風(最大風速17m/s=34ノット以上)
- TY:強い台風(最大風速32m/s以上)
- STY:スーパー台風(最大風速67m/s以上)
台風のたまごとは?
「台風のたまご」とは、台風が発生する前の状態(熱帯低気圧)を指す言葉です。
では台風のたまごがどのようにして台風になるのでしょうか?
「台風のたまご」の始まり
台風は大気中の温度や湿度の変化、風の流れなどが絡んで生まれます。赤道近くの暖かい海面から上昇する大量の湿った空気が上空で冷やされ形成されます。そしてこの雲が集まって、大きな雲の塊を作ります。これが「台風のたまご」の始まりになります。
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「台風の目」
次に、地球が自転する力の影響で、この雲の塊は徐々に渦巻き状態になってきます。そして、さらにこの渦巻きが大きくなって、その中心にあたる部分の気圧がどんどん下がります。これが「台風の目」になります。
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「台風の目」の周囲を強い風が巻き上げ、その結果台風となるのです。
つまり、台風のたまごとは、これから台風に成長する可能性のある大きな雲の塊のこと
すね。
台風のたまごが成長するのは海水温が26度以上の暖かい海上で、台風のたまごが大きく育つには数日から1週間ほどの時間が必要です。
台風のたまごの情報を知ることで、ある程度未来の台風を予測することができます。
一家に1セット。避難の時にさっと背負って逃げれば安心。備えあれば憂いなしです。
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まとめ
気象庁の最新情報と、アメリカ米軍の台風警報センター(JTWC)の情報をもとに、台風6号のたまごについて、まとめました。
2023年8月8日5時現在の情報では↓
- 台風6号(カーヌン)は朝鮮半島で、熱帯低気圧に変わりました。
- 8月は年間で最も台風が多い時期なので、今後の台風発生に備えましょう。
全ての台風のたまごが台風になるわけではありません。気象条件によっては、そのまま消えてしまうこともあります。
しかし台風のたまごが観測された場合、それが台風に発展する可能性があるという注意を持つことができます。そうすれば、早めに台風への備えをすることも可能になると言うことです!
みなさんもテレビの天気予報やスマホの気象情報アプリ、世界で台風情報が最も早いと言われている米軍のJTWCで「台風のたまご」が発生しているのか、これからの台風情報についてチェックしてみてください。
台風への備えは、早め早めが肝心ですから!
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